静岡の特産品について知ろう

静岡の特産品としては、まずお茶やみかんといった農産物が挙げられる。牧之原台地は、玉露茶など高級品の生産地として知られている。静岡で生産されるみかんは、三ヶ日みかんを除いて、ジュースや缶詰などの加工品に用いられることが多い。また、富士山麓の清涼な湧き水を利用した山葵の生産も盛んだ。富士山麓の他、伊豆の山地でも山葵は生産されている。さらに、メロンやイチゴの農産物も珍しくない。

海産物には、駿河湾で獲れるシラスや桜海老が有名である。シラスは水揚げした後、短時間で鮮度が落ちやすい魚だが、漁港に近い地元ならシラスを生で食べることができる。桜海老は駿河湾の500メートル以上の深海に住む小さな海老で、干し海老として県外に出荷されることが多いが、やはり地元では生で食べることが可能だ。生のシラスと桜海老を乗せた紅白の海鮮丼を、地元の食堂で見ることも珍しくない。この他、浜名湖の鰻も有名である。

焼津漁港などは遠洋漁業が盛んで、マグロの水揚げ量も相当なものだ。地産の海産物を生かした黒はんぺんは、地元では根強い人気がある。浜松餃子や富士宮やきそばは、B級グルメとして全国でも首位を争うほどの人気だ。浜松餃子は、モヤシを付け合わせにすることが習慣となっている。また、真っ黒な汁に浸した静岡おでんも特産品として人気がある。富士宮やきそばも静岡おでんも、焼津漁港に揚がったカツオの削り節をかけて食べる点が特徴的だ。土産物については、安倍川餅や鰻パイが売れ筋と言えるだろう。